資金調達実施のお知らせ

この度、株式会社キャピタルメディカ・ベンチャーズが運営するヘルスケア・ニューフロンティア投資事業有限責任組合を引き受け先とする第三者割当増資と日本政策金融公庫からの融資により、総額約3500万円の資金調達を実施したことをお知らせ致します。

MITAS Medical(以下、MITAS)は、『医療が届かないところに医療を届ける』というミッションの下、眼科医以外の方でも診察に必要なクオリティの眼画像を簡単に撮影できるスマートフォン接続型の眼科診療デバイス(MS1)を開発し、2019年8月に販売開始しました。

MS1は、撮影画像を専用アプリケーションを介する事で眼科専門医に相談できるシステムとして活用でき、DtoD診断支援システムとして眼科疾患の予防・早期発見・早期治療へ貢献しています。

MS1

これまでの取り組み実績

現在、モンゴルとカンボジアにおいてMS1の実証トライアルを行い、サービス展開しています。

途上国の中にはモンゴルのような国土が広大な国で地理的に眼科受診が非常に困難な国や、カンボジアなど人口20万人に対して眼科医1人以下の国(日本は人口1万人に対し眼科医1人)が数多く存在し、2020年現在全世界で約3600万人もの方々が失明していて、その中には予防可能な眼疾患で失明してる人が数多く含まれている現状があります。

一方で、遠隔医療の観点からビジネス構築を考えると、日本では、その法規制についての議論が始まったところであり、必ずしも遠隔医療を支援するサービスの導入に追い風の状況であるとは言えません。今後も遠隔医療の規制緩和やルール作りの議論は続く事から、リソースの潤沢ではないスタートアップが日本で遠隔医療系のサービスで進めるには難しい状況にあるのではないかと分析しています。

このような背景から、医療アクセスの改善に貢献し、規制が比較的緩い領域で画像データ蓄積や遠隔診断のオペレーション知見を獲得するべく、モンゴルとカンボジアから事業を展開しております。

カンボジアにて

トラクション

モンゴルでは、2019年10月からモンゴル国立医科大学と保健省の支援の下、西部のある州の全診療所にMS1と専用スマホアプリを配布し、各診療所から州中心部の眼科医とつなぐ遠隔診断システムの導入を行いました。

結果として、月に100件以上の症例がMS1の遠隔診断システム介して診療されており、実際に緑内障発作による失明を未然に防ぐなど、その医学的・社会的必要性を再確認することができています。このようにモンゴルの公共衛生に貢献するとともに、遠隔医療サービスのオペレーションを円滑にまわすノウハウや、AI診断を可能にするためのデータ蓄積など数多くの成果を得ています。

また、カンボジアでは、首都プノンペンにある外資系総合病院において、MITASの遠隔診断サービスが採択され、2020年1月から運用を開始しています。

MITASは今後も『医療が届かないところに医療を届ける』をミッションとし、「これのおかげで失明せずに済んだ」と言ってもらえる仕組みを、世界中に届けることを目標に積極的に事業展開して参ります。

サービスを導入した診療所のモンゴル人医師たち

◆会社概要

会社名:株式会社MITAS Medical
代表者:代表取締役/医師 北直史
設立:2017年4月
所在地:東京都港区赤坂8-4-14 青山タワープレイス8F

飛びだせJapan! 世界の成長マーケットへの展開支援補助金事業として採択
https://www.icnet.co.jp/tobidase-japan/

◆本件に関する問い合わせ

担当:山内
email:info@mitasmedical.com